高校の先生からのメッセージ(宮城県志津川高校 鈴木千枝先生)

 

1.高校選びのポイント

 

(1)  高校を選ぶ時に,次の様なことを書き出して頭を整理してみましょう。

   将来どんな仕事につきたいのか。

ぼんやりとこんな感じの仕事がしてみたいというだけでもいいです。

   その仕事につくためには大学へ行く必要があるのか,専門学校のほうがいいのか,どういう資格が必要なのかということを調べて書き出しましょう。

   勉強のほかに高校で何がやりたいのか。

 

(2)  (1)で書き出したことを基に,どこの高校が自分に合っているのかを中学校の担任の先生に相談してみましょう。

 

(3)  先生と相談しながら自分でも行きたい高校について調べてみましょう。

宮城県教育委員会のホームページには宮城県の公立高校全てについて紹介してあります。私立高校もそれぞれホームページで学校の様子を紹介しています。日本語が難しい場合には日本語ができる人に手伝ってもらって下さい。

 

(4)  通学時間を考えましょう。

毎日のことですので通学時間が長いとその分朝早く家を出なくてはなりませんし,クラブ活動をして帰宅すると遅い時間になってしまいます。また交通費もかかりますので,それらのことも考えてみてください。

 

(5)  受験したい学校に行ってみる。

どの高校も学校訪問の時期を設けています。また学校祭もあります。実際に学校に行って学校の雰囲気をつかむことは大事です。学校訪問の時期や学校祭が終わっていても学校によってはいつでも見に来てくださいという所もあります。中学校の先生に相談して高校に電話をしてもらうということもできます。一度は受験したい学校に行ってみて下さい。

                              

2.高校合格者はA)当日の学力試験 B)中学校から高校に送られる調査書,この2つの総合点によって決められます。

   面接がある学校,美術科や体育科を受験する場合には実技もあります。

 

3.入学試験までにできること

 

(1)  学力試験の点数を上げるためにやってみましょう

 

   昨年の入学試験問題,過去問題を解いてみましょう。試験内容は前年と大きく変わらないのでやってみましょう。中学校で必ず持っています。

   今の時点でどのくらいわかるのか,わからないのはどの様な問題なのかを確認してみましょう。

   ②をもとに勉強方法を決めましょう。試験が近づいたら時間配分も考えましょう。1教科50分です。

   高校入試は中学校で学んだことだけを出題することになっています。ですから中学校の教科書をよく復習してみてください。教科書の内容を復習する問題集も売られています。

   受験に面接がある場合には学校で何度も練習してもらいましょう。

もしも,これまで欠席や遅刻が多くても,その理由をきちんと話しましょう。高校の先生達は高校に入ってから頑張ろうと思っている人たちを応援したいと思っています。

 

(2)  調査書の得点を上げるためにやってみましょう

 

   学校の定期考査でがんばって点数を上げましょう。

   担任の先生,教科の先生に自分はやる気があるんだ。絶対高校に行きたいのだというやる気をみせましょう。

高校に提出する調査書を書くのは担任の先生です。調査書にはみなさんの普段の学校生活の様子についても書かれています。やる気を見せるには学校を休まず,遅刻せず,宿題を毎回提出しましょう。今からでも遅くありません。